用語説明

絵カードコミュニケーション
PECS(Picture Exchange Communication System)とは、絵カードを用いたユニークな代替/拡大コミュニケーション方法です。自閉症や、その他さまざまなコミュニケーション障害のある子どもや成人が、自発的なコミュニケーションを身につけるための学習方法としてつくられました。1985年にアメリカのデラウェア州にて開発され、PECSトレーニングマニュアルはすでに14カ国語で翻訳されていて、75カ国以上で使用されております。

教師、施設職員、家族などでも簡単に作成でき、様々な場面で活用できる点がPECSの大きな特徴です。早期からPECSを使用している幼児が、発語ができるようになったケースもあります。

TEACCH
TEACCHとは、Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped Children のそれぞれの頭文字をとった造語で、「自閉症及び関連するコミュニケーション障がいをもつ子どもたちのための治療と教育」というのがもともとの意味です。TEACCHあるいはTEACCHプログラムと呼ぶ場合は、アメリカ・ノースカロライナ州立大学を基盤に実践されている、自閉症の方々やそのご家族、支援者を対象にした包括的なプログラムのことを指します。

認知トレーニング
身体をうまく使うためには、協調運動を円滑に行えることに加え適度な固有感覚・筋力調整や注意・集中力、動作の予測や記憶力なども必要です。そこで私たちはそれらの機能に対応させたトレーニングモジュールを組み合わせ、新たに認知作業トレーニングを開発しました。

ABA
ABA(Applied Behavior Analysis:応用行動分析学)は教育、スポーツ、企業コンサルティング、リハビリ、老年学などに幅広く活用されており、とりわけ自閉症児や発達障害患者の問題行動を改善するのに用いられます。アメリカではABAは44州で自閉症児の療育として保険適応されているほど評価されています。現在は全世界で自閉症児にABAが用いられ、欧米はもちろん、アジア圏にもABAの療育拠点が数多く存在しています。

SST
ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは、人が社会でほかの人と関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練のことを指します。発達障害のある子どもなどに対して効果があるとされ、学校や療育施設、病院などで取り入れられています。

 

【協力】
一般社団法人 発達障害者開発教育事業協議会
放課後等デイサービス トイトイトイグループ